どうして、わかってくれないんだ・・・
皆さんはどんな従業員のことをモンスターだと感じますか?
性格があわない?いじわる?ナマケモノ?気が合わない?・・・
色々な考えがあると思います。
モンスターはその行動・言動に問題があり、その人の人格・性格に問題があるわけではありません。
ご理解されている方も多いとは思いますが、ここがブレてしまうとただの好き嫌いになってしまい、多様性のある強いチームを作ることができません。
・モンスターは何が問題なのか理解したい
・行動にフォーカスするとはなにか理解したい
・なぜ行動が変わらないのか理解したい
先程もお伝えしましたが、モンスターの一番の問題は行動にあります。
その方の考え方、性格、バックボーンはモンスターとして対処する要因にはなりません。行動により、組織を見出し問題を発生させるため対処が必要になるのです。
問題行動
どの様な行動を皆さんは問題行動と感じますか?
サクッと思いつく問題行動
・ルールを守らない
・敬意のない態度
・愚痴や不満を言う
・いじめ、意地悪
・やる気がない
・約束を守らない
上げればキリが無いものですが、この問題行動はどの様な影響があり、どの様な結果を招くかを皆さんは御存知でしょうか。
問題行動は、少しずつその効果を蓄積させていきます。最初のうちは大した問題に感じ無いことが多々あります。なんとなく面倒くさいな・・・程度の。
ですが、蓄積された問題行動のダメージは取り除く時にものすごい労力がかかります・・・
年末の大掃除をイメージしてほしいのですが、コンロ周りのしつこい油汚れ・・・料理の度にきれいにしておけば、こんなにこびり付くことはなかったのに・・・
まさにこれと同じで、ちょっとした問題行動が蓄積し山となり、気がつけばどこから手を入れればよいかわからない・・・これが問題行動を起こすモンスターが怖い原因です。
求められる行動
逆に皆さんは従業員の皆さんに対してどの様な行動を求めていますか?
先ほどとは逆といえばその通りですが、その一つ一つが全員の共通認識・共通の価値観として周知されていることが非常に重要です。
例えば”敬意のある態度”とはどの様なものをイメージされるでしょうか?その態度をしっかりと言語化して伝えることがとても重要です。
敬意ある態度⇛全員に同じように接する、笑顔、アイコンタクト、大きな声、聞き取りやすい速さ、高い声のトーン、相手に姿勢を向ける・・・
こちらも上げればキリがありませんが、どうしても行ってほしい行動は”何か?”を自分の組織でしっかりと決めて、全員の認識が一緒になることが重要です。
一人ひとりがどのように行動すればいいのか理解していることがとても重要なのです。
一人ひとりの役割と責任
どの立場にも、どの職位にも役割と責任があります。役職がつくとここを誤解してしまう人が出てきてしまいます。
“昇進した=偉くなった”と言う危険な思想を持たれる方も出てきます。どんなに昇進しても、変わるのは”役割と責任”だけなのです。
ここはチーム、組織としてしっかりと伝える必要があります。
そして、自分自身も肝に銘じて置く必要があります。自分が偉そうにしていては、説得力のかけるなんの意味のない決まりごとになってしまいます。
なぜ求められる行動ができないのか
その行動が取れない理由は大きく3つにあります。
① 知識があるか
② リソースがあるか
③ モチベーションがあるか
求められる行動が取れていない従業員を発見してた時、この3つが提供できているのかはとても重要な要因です。
そもそも何をすればいいのか知っているのか?そのやり方は知っているのか?それを実行するるために必要なもの、時間、お金(予算)はあるか?本人は実行したいと考えているのか?
この要素が行動させ、実行力を上げていきます。
問題行動を起こす、求めている行動をしてくれない、そんな従業員の多い事業所では一度見直してみることをおすすめします。
どうやって求めていくのか
多くのことを決めて、多くのことを伝えた先に、行動の変化をしてもらうためには”求め続けていく”ことがとても重要です。
私は以前、とある事業所の管理職についた時、あまりに多いモンスターに心が折れてしまい、どうでも良くなったことがあります。
とは言え、心のなかでは”どうすればもっと良くなるんだろう””どうすれば変わるのだろう”といつも考えていました。
が、考えるだけでは何も変わらないんですね。結局自分も”行動する”ことがとても重要でした。
行動を変えて約4ヶ月、多くの従業員が行動を変わりました。結局、他人を変えることはとても難しいのです。
自身が変革してこそ、流れが変わっていくのです。
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